
庄原市のコウヨウザン林でAI解析を実施🌳 ~ オルソ画像を活用した樹種判別の精度を検証 ~
コウヨウザンは、中国を原産とするスギ科の常緑針葉樹で、近年、日本でも植栽が広がりつつある早生樹種です。若齢期から材積が大きく増加し、短期間で森林資源を確保できることから、林業分野で注目されています。
当社では庄原市の コウヨウザン林(1ha) において、広島県立総合技術研究所 林業技術センターさまと共同でオルソ画像を用いたAI樹種判別の精度を検証しました。
コウヨウザンの主な特徴
① 成長が非常に早い :若齢期から材積が大きく増加し、短期間で森林資源の造成が可能です。
② まっすぐ伸びる樹形 :樹冠は円錐形で密度が高く、遠景ではスギやヒノキと似る場合があります。
③ 材質の利用価値が高い :軽量で強度があり、防腐性にも優れるため、建築材・集成材・家具材など幅広く利用できます。
AI解析による樹種判別の結果
従来、スギやヒノキと樹冠形状が似ているため判別が難しいとされていました。しかし当社の検証では、樹冠分離および樹種判別において一定の精度でコウヨウザンを識別することに成功しています。

また、現地での胸高直径測定13本のうち、AI解析値との誤差は最大7cmで、5本については2cm以下と高い一致が得られました。

おわりに
コウヨウザンは、成長の早さと材の利用価値から今後さらに注目される樹種であり、森林経営や資源活用の面でも大きな可能性を持っています。
さらなる判別精度の向上に努め、森林管理や資源活用に役立つ情報提供を続けてまいります。
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